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山形県川西町にあるについて、詳しくご説明します。
この寺院は、山形県東置賜郡川西町大字上小松に境内を構える真言宗の古刹です。
■歴史と由緒
- 創建: 貞観元年(859年)に、弘法大師空海の高弟である柿本真済(かきのもと しんぜい)僧正によって開山されたと伝えられています。
- 本尊: 釈迦牟尼仏(本堂)、聖観世音菩薩(置霊観音堂)。
- 徳一上人との縁: 名僧・徳一上人(とくいつしょうにん)ゆかりの地としても知られています。徳一上人が郷愁を慰められるよう、里人が踊りを奉納したのが、現在に伝わる伝統行事の起源とされています。
- 置賜(おきたま)の地名由来説
大光院には、置賜地方の地名の由来にまつわる伝説が残されています。
徳一上人が、亡くなった人々の供養のために、小石一石ずつに経典の一字を書いて積み上げ、塔婆としました。人々がその塔婆を「置霊(おいため)」と呼んだことが、やがて「置賜(おきたま)」という地名になったという説があります。
- 信仰と霊場
- 置賜三十三観音霊場: 第14番札所(置霊観音)として、篤い信仰を集めています。
- 出羽路十三仏霊場: 第5番札所でもあります。
■主な文化財と行事
- 県指定文化財(寺宝):
- 兎毫文天目茶碗(とごうもんてんもくちゃわん):中国宋時代に製作されたとされる貴重な茶碗で、山形県指定文化財となっています。
- 県指定無形民俗文化財:
- 小松豊年獅子踊り(こまつほうねんししおどり):五穀豊穣を祈念して、毎年8月16日に当寺で奉納されています。徳一上人を慰めるために里人が踊ったのが始まりとされ、現在も伝統が守られています。
■アクセス情報
- 所在地: 〒999-0121 山形県東置賜郡川西町上小松2948
- 交通:
- JR米坂線 羽前小松駅より車で約5分
- 東北中央自動車道 米沢中央ICより車で約30分
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