伊達三日月街道ツアー体験記[伊藤編]
「古民家孫太郎」訪問 体験記
米沢女子短期大学 伊藤
きっかけ
米沢女子短期大学社会情報学科の中川ゼミに所属しています。
ゼミ活動を通して「伊達三日月街道活性化協議会」の存在を知り、18年間米沢に住んでいながら訪れたことのない場所が多くあることに気づきました。
その中で、マップに掲載されていた「古民家孫太郎」に興味を持ち、古民家についてもっと知りたいと思い、今回の活動に参加しました。
【実施日】令和7年6月24日(火)
【交通手段】小野川・白布方面のバス
【行き】米沢駅前12:30発―赤芝12:51着
【帰り】赤芝16:49発―米沢駅前17:08着
体験したこと
◎貴重な資料の見学
上杉茂憲が書いた公書、狩野尚信の屏風、戊辰戦争で実際に使用された刀など、普段はなかなか目にすることのできない歴史的資料を間近で見学できたことは、とても貴重な経験でした。
また、柱の組み方、壁の素材、夏を涼しく過ごすための工夫など、古民家の構造にも多くの学びがありました。

↑上杉茂憲公直筆軸
◎地域に根ざした伝統行事
「古民家孫太郎」では、人と人のつながりを大切にする行事が今も続けられています。
秋には芋煮会、晦日(みそか)には餅つきが行われており、地域の人々が集まる交流の場として活用されています。
また、かつては結婚式などの冠婚葬祭も家で行われていました。
米沢の芋煮といえば牛肉を入れるのが一般的ですが、ここでは熊肉や猪肉を使った芋煮がふるまわれるため、ここならではの体験ができる場所だと感じました。

↑鏡餅作り(晦日)
まとめ
古民家には「暗くて古い」というイメージをもっていましたが、今回の訪問を通してその印象は大きく変わりました。
古民家は、夏を快適に過ごすために工夫された構造になっており、実際に中に入ってみると風通しがよく、自然の涼しさを感じることができました。
また、間取りを自由に変えられることは、結婚式やお葬式などの冠婚葬祭を行うための工夫だと知り、暮らしに合わせて空間を使い分けてきた人々の知恵と柔軟性に驚きました。古民家は人と人とのつながりを育む場であり、地域の記憶を伝える大切な場所であることを改めて実感しました。
これからは、地域に根ざした文化や暮らしにさらに関心を持ち、100年続く老舗や、地元の菓子文化などにも注目して学んでいきたいです。

